deep sleep
□俺達の物
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「よっしゃ!ほなら始めんで」
「「「望む所(です)だ!」」」
合宿所の一室でまさに旅行の醍醐味(?)である王様ゲームを始めようとするレギュラー達を名無しさんは溜め息を吐きながら見つめていた。
『はぁ…どうしてこうなっちゃったかな』
「ハッ…そもそもお前が贔屓してたのがわりぃんだから諦めろ」
『してないし。大体何でそれで王様ゲームなのよ』
こうなった経緯は合宿中マネージャーである名無しさんが一部のメンバーと接する時態度が違うと他メンバーが騒ぎ出しそれならばとこうして王様ゲームをする事になったのだ。
「あのなぁお前ら…こういう事に名無しさんを巻き込むなよ。激ダサだぜ」
「本当ですよ。名無しさん先輩もいい迷惑ですよね」
「クソクソ!贔屓されてる張本人達は黙ってろよ!!」
「向日さんの言う通りです。宍戸さんが何と言おうと止める気はありませんから」
「せやで。それにこうして王様ゲームすれば皆平等に楽しく名無しさんと仲良くする事出来るし文句も出てこんくなって一石二鳥やん」
意味深な笑みを浮かべながら名無しさんを見つめる忍足に宍戸と日吉以外のメンバーも不適に笑いながら頷いた。
「言っておくが名無しさん、王様の言う事は絶対だ。出来ないとか無理とか言いやがったらペナルティーを与えるからな」
『…分かったわよ』
「それじゃ始めんで。皆順番に引きぃや」
メンバー達は忍足の手の中に収まっている割り箸を順番に一本ずつ引いていき取った事を確認した忍足は口を開いた。
「ほないくで?」
「「「王様だぁれだ!」」」
「はいはい!俺だC!!」
「チッ…俺様じゃねぇのかよ」
「へへ!ん〜…どうしよっかなぁ」
芥川は悪戯な笑みを浮かべながらメンバー達をぐるりと見渡した。
「それじゃあ三番が王様にチュウする事!」
「はあ?!おまっ…ジロー何言ってんだよ」
「そうですよ!男同士でそんなの見苦し過ぎます」
「煩えんだよお前ら。で?三番は誰なんだよ」
『わ…私…です』
「えっまじまじ〜?!名無しさんが三番なんて嬉しいC」
『し…しなきゃ駄目なの?何か別の命令じゃ駄目?』
「駄目に決まってるC。跡部も言ってたでしょ?出来ないって言ったらペナルティーだって」
『でっ…でもキスなんて…』
「ほら、早くチュウしてよ名無しさん。あと10の内にしなかったらペナルティーだC」
『わ…分かったわよ!』
名無しさんはおずおずと芥川の横に移動し頬に軽くキスを落とし顔を赤く染めた。
『これでいいんでしょ?!』
「誰がほっぺにチュウって言ったの?俺が言ったのはこっちにチュウだC」
『は…?んっ…!』
きょとんとする名無しさんの顎を捉え芥川はそのままキスを落とし唇を舌でこじ開け名無しさんの咥内を満足がいくまで犯し続けた。
『んはっ…はぁ…ジロー止めっ…』
「はっ…へへ、ご馳走様」
「ふふ、名無しさん先輩ってば何て顔してるんですか」
「こらたまらんな。めっちゃ興奮してまうわ」
『こっ…こんな事するなんて聞いてない…!』
「あーん?言ったらつまんねぇだろが。ゲームは始まったばかりなんだからたっぷり楽しもうじゃねぇか名無しさん」
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