short sleep

□私は貴方の物
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「名無しさんちゃん、部活一緒に行こう?」


『え…う…うん』


そう優しく話し掛けてきてくれるのは、私の恋人の鳳長太郎君。
私がマネージャーを勤めるテニス部のレギュラーなんだけど…


同じ時間を過ごしていく内に私は長太郎君が好きになって、長太郎君も私を好きになってくれてたみたいで付き合うようになったんだけど生来の恥ずかしがりが仇となって上手く話せないんだ。



「名無しさんちゃんどうしたの?」


『あっ…』


高身長の彼は平均より少し身長の低い私の目線に合わせていつも屈んでくれる。


「顔赤いよ?もしかしてまた照れさせちゃったかな」


『あ…ちが…ごめん』


「フフ…いいんだよ、名無しさんちゃん。徐々に馴れていってくれればいいんだから」


そうにこりと笑う長太郎君に私もはにかみながら笑ってみせる。


「ねえ名無しさんちゃん。その可愛い笑顔は俺以外に見せないで欲しいな」


『かっ…可愛くなんて…』


「可愛いよ。その笑顔にどれだけの男子が心奪われているか名無しさんちゃんが知らないだけだよ」


そう言いながらふっと微笑み私の手をギュッと握り締めてチュッとその手にキスをしてきたので私は更に顔を赤くしてしまう。



「さあ、行こうか。跡部さんに怒られちゃうからね」


『う、うん』





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