星の中の君

□【好きになるだろ】3
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日差しは傾きもう世間では今日が終わろうとしているのに俺らは今からダンスの練習だ。

いつものように練習室の前の
自動販売機に行き一通り目も通さず押し慣れた”ラテ”を買う

もうハギョンとは長らく目を合わして話していない…そんなことをふと考えながら甘苦い矛盾した香りが口に広がる


「テグニヒョンどうしたんですか??」


急に声をかけられ驚くとホンビンが口角を上げながら物知りたそうにこっちを見ていた

「もしかしてヒョン痴話喧嘩〜?」
と笑ながら余計な一言を付け加える
サンヒョク…

まるで自分の心の中がお見通しかのように2人は聞いてくる…


全く馬鹿な考えだ。

何が痴話喧嘩だ!

それは男女間の話だろ!

俺もハギョンも男だぞ…


でもそろそろなんとかしなきゃメンバーにも気を使わせてしまう…と考えながら練習室のドアを開けると勢いよく誰かにぶつかった



ードンッー



その瞬間残ったコーヒーが相手にかかるのが見えた

「すみま…」
言葉を言いかけた所でぶつかって来た人が顔をあげた…

「ハギョン!」

ハギョンはただでさえも大きい目を更に見開き驚いていた

「ご、ごめん!!!!」
と言うとそのままダッシュで走り去ってしまった



「ハギョン!…チャハギョン…」



自分の声がどんどん小さく消えてしまう…


前はハギョンが俺を追いかけていたのに…
こうやって拒まれると俺が追いかけたくなるじゃないか…



さっきコーヒーがかかった所は火傷してないだろうか…


「心配…」


火傷になってないか確認するだけ…

確認するだけ…


自分自身に理由をつけハギョンの後を追った

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