星の中の君
□【好きになるだろ】5
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ダンスの練習のこともいつの間にか忘れ必死でハギョンの後を追った
俺がサッカーをやっていたせいかハギョンが小さいせいか意外と早く追いついた
ハギョンはどうしたんだろうか…
なぜ俺を避けようとするのか…
何をそんなに悩んでいるのか…
おかげで頭はいつも”ハギョン”の事でいっぱいだ…
「どうしちゃったんだよ…ほんと…」
公園のベンチに膝を抱えているハギョンをしばらく眺めている頬に涙が伝っていた
「好きだよ…好きだよ…」
誰に?
誰のことが?
「チャハギョン…」
「て、て、テグナ…!?」
ハギョンは勢いよく立ち上がると逃げようと足を踏み出した…
「ハギョン!ハギョン!」
思わず俺はハギョンを抱きしめた
もうなんで逃げるんだよ!
「やめろよ!離せよ!」
ハギョンは腕の中で暴れる
更にきつく抱きしめた…
自分の心臓のなのかハギョンの心臓なのか静かな公園に”トゥクトゥク”と響く…
「好きになるだろ…ハギョン…」
自分でもワケが分からない…
ハギョンは俺のそばにいて人見知りをしていた俺の事を昔から今までずっと支えてくれて話題を振ってくれてどんなに助けられたことか…
練習生の頃周りとの距離が出来てしまった時ハギョンが仲良くしてくれて皆との中和を保ってくれた…
コーヒーが好きだと言うとカフェに誘いアイスが好きだと言うと帰りに買ってきてくれる…
朝はハギョンが起こしに来て”早く起きないと収録に遅れる”とまくしたてる鼻をかすめるコーヒーの匂いと共に…
いつの間にか俺の人生はハギョンがいるのが当たり前で…
拒まれたり避けられたりしたら自分が捕まえないと狂いそうで…
そんなコトされたら
好きになるだろハギョン。