星の中の君

□【好きになるだろ】6
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もう絶対に軽蔑されるって
思ってたのに…


長細い腕が絡んできて
抜け出せなくなる…



ううん…抜け出したくない



「やめろよ!離せよ!」




反対の言葉を並べて暴れてみるけど
ずっと抱きしめられていたい…



今はそう思っちゃうんだ…
ごめん…テグン…




少し暴れるとテグンの腕がキツく絡んできて心臓が爆発しそうになった


自分との体格の差を実感して…
心をくすぐるような嬉しさも同時に







ーその瞬間ー





「好きになるだろ…ハギョン…」




暖かい息が耳をかすめてテグンの愛おしい声が耳に響いて…





フタを開いたように心から溢れる想いは止まらなかった




「好きだよ!テグンが好きなんだ!」






「メンバーとしてでも親友としてでも
じゃなくて……好きなんだよ!ッ…」




涙が溢れて…




「こんなに…好きなのにどうしたらいいんだよ!!」



僕の全てだった



素直な全てだった



ねぇ…テグナはどう思ってるの?

不安でしかたないの知ってる?


愛してくれなくてもそばにいてくれる?


心の中でたくさんたくさん問いかける…
まるでテレパシーみたいに…




「ハギョンのそばにずっといる…」





聞きたかった答え。


この気持ちがバレてしまったら
もう二度と話せないんじゃないか…
会えないんじゃないか…


ずっと不安で避けてしまった…






デカイ図体とは裏腹にか細く耳元で囁かれた言葉はあまりにも熱くて身体中を感情が駆け巡るようで





テグンが首にうずめてきて火傷した処がジワジワと更に熱くなる…





嬉しくて…



そして
親友を好きになってしまって申し訳なくて…




ごめん…好きになって…




ごめん…





だけど”愛してくれなくても”って言葉は取り消す…
これからもっと愛したい…





欲張りでごめん…







ごめん…テグン…

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