星の中の君

□【好きになるだろ】9
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最初は
からかうつもりだった…

いや、自分が本当にハギョンを好きなのか試したかったのかもしれない






ードサッー






ハギョンを押すと勢いよく倒れて目を丸くしている


自分の脈が異常に早くなっていくのを感じた




「ハギョン…」




手首を掴むと自分と同じようにハギョンもドキドキしている…







誰かにこの気持ちが否定されたらどうしようかと思ってたけど






世間なんてどうでもいい…







さっきよりも震える目で俺を見ている






こんな風にされることも想定してなかった?






見下ろしながら下へと目を移すと赤くぽてってりと色づいた唇が見えた








ハギョンいいだろ?










「ッ…」



唇を重ねると予想以上に暖かくて鼓動がうるさい






自分でも”はっ”と我に返った











いくら好きだからって今キスをすべきじゃなかった





”ごめん”と謝ると予想外の答えが返ってきた




「ううん…嬉しい!」






満面の笑顔で俺を見る

こんなに愛おしい人がずっと自分のそばにいたんだ…


ハギョンを見てると自分の理性が壊れていく…




もう一度唇を押し当てると嬉しそうに受け入れる





下唇を軽く噛んで隙間から舌を絡ませるとハギョンは”ビクッ”と肩を震わせる




「ッ…ん、」



まだ未熟でぎこちないキスはお互いを求めあって強く…





早くこの感情を表したかった…






ハギョンの目はとろりとしていき意識が遠のいていくのが分かった





「ごめん…優しくできなくて」






ぐったりと力の抜けたハギョンに自分の着ていたコートをかけた





乱れた呼吸の中で目を閉じて幸せそうにしている






キスだけで意識が飛んじゃうウブで可愛い恋人






キラキラ眩しくて自分にはもったいない笑顔をくれる恋人





「愛してる…」

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