星の中の君

□ーCold Nightー4
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最初は突然キスをされて戸惑ったけど
できる限りテグンを理解しようと思った







理由無くキスなんかする奴なんかじゃない










もう何年僕が親友やってると思ってんだ…










喋らない分すべての事を1人で溜め込むタイプだから誰かに頼りたいって気持ちがあったんだろう…






それなのに無駄にときめいている自分は一体何を期待している…







「親友だろ…」







居ても立っても居られなくなりテグンの後を追った







「はぁはぁあ…」






しばらく明洞の人混みを掻き分けながら走るとショーウィンドウに呆然と立つ身長の高い人を見つけた










「テグナだ!」














最後の力で全速力で駆け寄る…












「テグナ!テグナ!はぁはぁ…」








思わず勢い余ってテグンの胸に飛び込んだ











「!!!!……」







びっくりした顔をしながら僕が倒れないように抱きとめてくれた





テグンらしい





行動の一つ一つが暖かい…







「やっと見つけた!へへへ☆」


なんだか照れ臭くって…
恥ずかしくって…




真顔で見つめるその顔にまた心臓がざわめいた







そして








”好き”という感覚に近づいた…















いや、近づいたんじゃない。













気づいたんだ…











”好き”だってコトに…










「ハギョン?!どうし…」






テグンは僕を見つめて言葉を詰まらせている








少し背伸びをして顔を近づけた











切れ長の視線もあの時の表情とはまた違って見えた








「ッ…ハぎょ…










そのまま唇を塞いだ








2回目のキス……







何も考えなくていい…






ただ…


好きになった…







自分からキスをすると全身の脈も心臓もドキドキしすぎて爆音のように鳴り響いている










間違ってないよな?










僕の選択…







チョンテグンを愛する選択…








でも分かってるだろ?





僕は愛してもらえないことくらい…







自分が一番気づいてるのに









自分から始めてしまった…

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