星の中の君

□ーCold Nightー6
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”似合ってる”と少し笑ながら言ってくれた



嬉しすぎて天にも舞うような気分…


恋人と買い物するってこんな感覚なんだろうな…





「すみません〜!
コレと同じ物もう1枚ください〜!」







「ハギョナ?2着も買うのか?」






テグンは珍しく目を丸くしながら何度も聞いてくる





”値札は見たのか”





”たかがカッターシャツだぞ”





”やっぱ1着でいいんじゃないか”





”カードは持ってるのか”







ほんと心配症なんだから…
いつも喋らないクセにあれこれとベラベラ喋ってくる







「プッ ハハハハハハ」







可笑しくて思わず吹き出した






「な、何?」









「そんな…喋ったけ?ふッ」






ほんと可笑しくて
まだ笑いが止まらない!!





僕が笑ってるのを見てテグナも俯きながら笑う…



天使のような仕草に胸がドキドキして苦しくなる自分を必死で抑える









「もう1枚はテグナの分だよ」








一度だけでもお揃いで着たかった…





憧れのペアルックってとこ?








「え?いいよ。勿体無いし…」








「テグナにも着て欲しいの!」








「高いだろ…いいよ」









「買うの!!!!!」








「いいよ」








「買うのッッ!買うって言ったら
買うのッ!!!」










散々レジの前でもめたけどテグナの反対を押し切り無事に2着ゲットした






子供のみたいなしょうもない喧嘩をしてる時が楽しすぎてこんな時間が永遠に続けばいいのに…








値札を切ってもらい二人で着替えさせてもらった










試着室から出てきたテグナは
真っ白なシャツに目にかかった黒髪が白い肌を更に白くし小さな赤い唇が引き立っていた




恥ずかしそうに口元に腕につけて照れ始める…






「テグナ…お揃いだよ!!!」




「ありがとうハギョナ…」







小さすぎて聞き取れないほどのか細い声が胸を高鳴らせた










どうしよう…









こんなに好きになって…








テグナ…どうしたらいい?

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