☆長編☆
□☆第4Q☆
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誠凛高校 体育館…
「咲莱〜カントクどした?練習試合申し込みに行くとか言ってたけど」
日向が咲莱を見た。
『カントクならさっき戻られましたよ?なんか…スキップしてたから相手の学校がOKくれたんですね♪』
咲莱がニコッと笑うのとは反対に日向の表情が一気に青ざめていった。
「……!!スキップしてた!?オイ全員覚悟しとけ」
日向が部員たちを見た。
「アイツがスキップしてるってことは…次の試合相手相当ヤベ―ぞ」
その時だった…リコが鼻歌を歌いながらスキップをしてやってきた。
「あ…カントク、おかえりなさい」
黒子が挨拶をした。
「ただいまー!!ゴメンすぐ着替えてくるね。あとね…」
リコが入り口から顔だけだして…
「《キセキの世代》いるトコと試合…組んじゃった…」
リコの目からはキラキラしたものが…
しかし、部員たちは唖然として何も言えなかった…
「おーここか誠凛…さすが新設校キレ―っスねー」
他校の生徒が体育館を目指し、校門をくぐった…
「海常高校と練習試合!?」
「っそ!相手にとって不足なし!一年生もガンガン使ってくよ!」
リコはガッツポーズをしながら部員たちに話した。
「不足どころかすげえ格上じゃねーか…」
日向が少し呆れたように言った。
『海常高校…海常高校っと……あっ…』
咲莱はタブレットを使い、何やら調べていた。
「そんなに強いんですか?」
「全国クラスの強豪校だよ。I・Hとか毎年フツーに出とる」
日向の言葉に驚きを隠せない一年生…
「それよりカントク、帰ってきた時言ってたアレマジ?」
「アレ?」
『火神君…もしかして聞いてなかったの?』
「あぁ…」
「もちろん!海常は今年《キセキの世代》の一人、黄瀬涼太を獲得したトコよ」
リコの表情が厳しくなった。
そして、この言葉に一人テンションが上がってる部員が一人…
『カントク…なんか…ザワザワしてません?』
咲莱がリコの隣に移動し耳元で囁いた。
「そーいえば…ちょ…え?」
リコが振り向くと、何故かギャラリーができていた。
「何!?なんでこんなギャラリーできてんの?!」