☆長編☆
□☆3話☆
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「ありがとうございました〜♪」
ファミレスを出た二人…
『神楽ちゃんと新八君にお土産買ってこ♪』
咲莱は向かいの洋菓子店に入っていった。
そして、数分後…小さな箱を持って出てきた。
「よし…帰るぞ?」
『うん♪』
二人は万事屋に向かって歩き始めた。
『ただいま〜♪』
「おかえりアル!」
万事屋の玄関を開けると、神楽が出てきた。
『はい♪お土産〜』
「やった!!」
神楽は嬉しそうに、箱を持って部屋に戻っていった。
『紅茶淹れるね〜』
咲莱はキッチンへ向かった。
「うわぁー!すごい可愛いケーキ!!」
神楽はふたを開けて目をキラキラさせた。
『でしょ〜?お店に入ってすぐに気に入って♪はい、熱いから気を付けてね?』
「ありがとうございます」
新八は咲莱を見た。
『私と銀ちゃんは食べてきたから、二人でどうぞ?』
咲莱はソファに座った。
「食べるの勿体ないネ…」
神楽がケーキを見つめながら言った。
『早く食べないと、定春に食べられちゃうよ?』
咲莱は紅茶を飲みながら笑った。
…ピンポ〜ン…
『私、出るね〜…はーい!!』
咲莱は玄関に向かった。
『どちらさ…土方さん?』
玄関を開けると、土方が立っていた。
「よぉ…久しぶりだな」
『どうしたんですか?…立ち話もあれなんで上がって…』
「いや…ここでいい…」
土方は煙草に火をつけた。
「お前…休みとかねぇ〜のか?」
『お休みですか?…えっと…近々だと…明後日です』
「そっか…」
『??』
咲莱が不思議そうに土方を見ていると…
「じゃあ、明後日の朝…迎えにくる…」
土方はそう行って帰って行った。
『えっ…』
《それって…デート?》
「咲莱ーー!!」
『はーい!』
咲莱は急いで部屋に戻った。
「誰?」
『えっ?』
「誰が来たの?」
銀時はジャンプから目をはなし、咲莱を見た。
『あ〜…新聞の勧誘。』
「ちゃんと断った?」
『うん♪ちゃんと断ったよ?』
「そっか…」
銀時はジャンプに視線を戻した。
『私、夕飯の支度するね?』
咲莱はキッチンへ向かった。
《なんで嘘付いたんだろ…》
『後ろめたい事なんて何もないのに…』
咲莱は小さく呟きながら夕飯の支度を始めた。
☆つづく☆