東方幽燈園

□僕は死神亡霊外来人
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地獄〜現世間・三途の川











「なんだいあんた、元は外来人なのかい!?」

僕は小町さんと小舟を漕ぎながら僕の事を話していた。

「らしいですよ。 僕も何処から本当で何が嘘かも分からない状態ですから。 まだ夢の様な気すらしますもん」

「夢なんだったら一発殴って吹き飛ばしてやろうかい?」

「遠慮します。 夢だったらとっくの昔に覚めてる筈ですよ」

「しかし……冥界から来たってのなら、それはどうにかなるかもしれないねぇ」

「幽々子さん……と言うか冥界や白玉楼をご存知で!?」

「あそこは有名な場所さ。 っていうか、地獄から許可を出して冥界に住まわせてるからね」

おぉぅ、まさかの地獄の方が立場上だった。
しかし、これなら都合がいい。

いきなり白玉楼から消えたんじゃ幽々子さん達も理解が追い付かないだろう。
僕動けないんだし。

「あっ、そう言えば。 夢から覚めてから体が完全復活してる」

「そいつは不可解な話だね。 死神とてそこまでの疲労からすぐに復活する回復力は無い筈なんだけど」

「うーん……実は地獄で目を覚ます迄が夢でしたとか?」

「ないない。 そんな何処の誰かも分からない奴がそんな正確に夢に出てこないって」

「デスヨネー」

なんにせよ、白玉楼に戻れば何か分かるかもしれない。
今は急ぐだけだ。

「因みにあとどれくらいで冥界に?」

「雪弥が頑張れば半刻くらいかねぇ」

「舟漕ぐのサボらないで下さいよ!」

「えっー……舟漕ぐの意外と疲れるんだよ」

「今やってるから知ってますよ!」

どうやら少し掛かりそうだ……
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