東方幽燈園

□悪夢
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夢世界









またこの世界か。
霊夢と会わなくなってもここには来るんだな。
ってなると紫関連か?

すると僕の予想だにしない事態がそこには広がっていた。

「霊夢! 魔理沙! それに、まさか・・・早苗!?」

霊夢と魔理沙だけならまだ納得は出来た。
しかし現世の人間である早苗が居るとすれば話は別だ。

三人は何故か手足を縛られ、目隠しをされている。
そして、その後ろには僕の見知った姿が見えた。
ーージェイソン。

ジェイソンはチェーンソーを持っており、今にも三人に襲い掛かりそうな勢いだ。

「クソがっ! 夢にまで出てきやがって!」

僕がジェイソンに飛び掛ろうとすると後ろから何かに羽交い締めにされた。

透明パーカー!?
ふざけんなこのっ!
力ずつ振り解こうとするが、後ろから何かに首を絞められて抵抗する力を奪われる。
この舌・・・あのカメレオン妖怪か!?

「ぐっ、あ、あぁ・・・!!」

ジェイソンはそんな僕を嘲笑うかの様にチェーンソーを振り回して三人の前に立っていた。
止めろ! この世界で死は無いが、ショック死はする!

だが僕の力が及ばずジェイソンはチェーンソーを薙ぎ払い、三人を切り裂いた。

「や、やめろ・・・っ!!」

ジェイソンは執拗に攻撃を繰り返し、三人の姿は見るも無惨な姿となり、大量の血飛沫が僕に掛かる。
ーー僕の中でなにかが弾けた。







五分後にはジェイソン、透明パーカー、カメレオン妖怪が地面に倒れ伏せ、僕の手にはチェーンソーが握られていた。

「貴様等、貴様等・・・! 生かしておくと思うなよ!」

僕はチェーンソーを振りかざしジェイソンをバラバラにしようとしたその時、チェーンソーの返り血を見て腕が止まる。

「・・・くそっ」

チェーンソーをぶん投げてその場に座り込む。
僕が目の前に居ながらなんで・・・!

「ぐうぅぅ・・・! うわああああぁぁぁっ!!」

夢の白い世界に僕を叫びがこだました。
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