Novel

□それでもいい
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朝、伊月を起こすとまだ寝ると言うのでそのまま家事をしながら待ってると、昼近くに起きて来て一言。


「出掛けて来る」


は?俺とのデートは??


「何かウサぴょんに呼び出しくらったー。腹減ったし奢ってもらおー」

「ちょっと待てよ!デートは?!」

「ごめーん。また後でね♡」


最後にちゅっとキスをしてさっさと出て行ってしまう伊月。何て勝手なんだ!!今に分かった事じゃないけど、だったら俺だって学校行ったのに!


少し腹を立てながら学校へ行く準備を始めながらいろいろ考える。


伊月は俺の事をどう思ってるんだろう。都合のいい男?寝るところを提供してくれる人?いいようにされてるようにしか考えられない。


なのに伊月を手放せないでいる。それだけ伊月に惚れてるから。初めて男でもいいと思えた相手だからだ。


でもいつまでもこんな生活が続くのはどうかと思うのはある。やっぱり良くない事なんだよな。


周りに相談した事もあったけど、もちろんみんな反対してくる。さっさと追い出せとか、早く目を覚ました方がいいとか…マイナスの意見しか返って来ないんだ。
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