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□合図はキスで*r18*
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From.隆弥
今からそっち向かうから待っとけ
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恋人からのメールを読み終え、座っていたベッドに倒れ込む。
パチンと未だに使用しているガラケーを閉じ、薄暗い部屋の隅にある壁掛け式の時計を見れば、今の時刻は午後11時30分。
深夜に突入間近の時間帯である。
そんな、街も人も寝静まった頃に会えるのは、恋人が社会人で車を持っているからと、この家の住人が自分以外いないからである。
寂しいとは思う。
でも、そんな思いなんか吹き飛ばす程に彼は自分を愛してくれる。
─ピンポーン
鳴り響いたインターホンの音に一気に胸が高鳴る。
─ガチャッ
「隆弥!!」
「ただいま、暁」