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□こうふり!!*r18*
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〜高3の俺が高1のアイツに振り回されている件について〜
─タッタッタッ…
「珠衣ちゃぁぁあん!!」
「………………………」
「しゅ・い・ちゃ・んっ、とお!…ていうか呼んでんだから返事ぐらいしろよ!」
「………………………」
「あれ?ねぇ珠衣ちゃん?聞いてる?ねぇ、ちょっと…」
「あーあーはいはいわかってますよ。ジュースが飲みたいって話ですよねっ!!」
「それ珠衣ちゃんの願望!!」
「何ですかその顔。言っときますけど謝りませんからね。あんたの金使ってプレステ買ったこと」
「……………、…はっ!?ちょ、何それ初耳!!てか何してくれてんの!?中古!?中古だよね!?せめてゲ●で買ったよね!?」
「耳元で騒がないで下さいやかましい。心配しないでくださいよ、全くの新品ですから」
「それを心配してたんだよ!!!!」
「お陰様でこっちは三徹ですよ、さんてつ。楽しすぎるのも程があるってもんですよ全く。これだから嫌なんですよRPGは。どれだけハマらせれば気が済むんですか本当に」
「あっそ(泣)!!つか遊びまくってんじゃねぇか!!」
「は?何言ってるんですか先輩。僕は学生としての本職を全うしているだけです」
「字をよく見ろ字を!!学ぶに生きるで学生だろうが!!お前はただの遊び人だ!!!!」
「侑誠………」
「…!なんだよ…いきなり名前なんて…」
「ジュース」
「」
みなさんどうも初めまして。
柊 侑誠-ヒイラギユウセイ-です。
高校3年生、青春時代後半頃の時期。
満喫してるっちゃあしてますよ?
この隣にいるクソガ(ry
ゲフン ゲフン。
天ヶ谷 珠衣-アマガヤシュイ-ちゃんのおかげでね。
こーんなにかわいらしい名前と見た目だけど、女ではなく、れっきとした男です。
そんな珠衣ちゃんと俺はカップル!
まあまあ年の差だね。
でも、珠衣ちゃんの強烈な童顔ゆえにたまに中学生と間違えられ、俺がカツアゲしてるみたいなのに間違えられますが…
逆です。俺がされてるんです、カツアゲ。
ま、それは置いといて←
見た目は花のようにかわいい珠衣ちゃんですが、中身はちっともかわいくありません。
先程の長ったらしい会話文を見れば一目瞭然ですよね。
いつも何かとやらかしては一々自己申告してくる。(それもなぜかキレ気味に)
毎回突っ込むものの、最終的には無かったことにされる。てか持ってかれる。
それを今まで甘んじて受け止めてやっていた。(多分)
だがしかァーし!!
今回の件はちょっとばかし…いや絶対に不問には出来ない!!
その理由はというと─。
「なぁ珠衣ちゃん。変だとおもわなかったのか」
そう、プレステを買うときに思ったのではないか?
「…あぁ。そうですね。やけに札が入ってましたね」
そう!!あの時に俺は財布に諭吉を5枚も入れておいたんだ!!!!
「じゃあ聞くけど、なんであんなに入ってたと思う?」
「何ですか説教ですかいいですよ今機嫌がいいので」
俺の諭吉のお陰でな。
「…さぁ?俺ほどの思考力では先輩の飛び抜けた潜在的な発想には辿り着けないでしょうから」
意訳:つまりバカ
こんのクソガキ…!!
…っと、此処で腹を立ててしまってはアイツのみ思惑通りになってしまう…!
この局面では冷静に対処しなければ。
「じゃあもう一つ。珠衣ちゃんの誕生日はいつ?」
「2月2日ですけど…」
「今日の日付は?」
「2月1日ですね」
「そう。珠衣ちゃんの誕生日の前日だ。ここまでくれば言わずとも、その金で何をしようとしていたか解るよな」
「…ていうか喋り方別人ですけど気持ち悪い」
「と、いうわけで今からお仕置きターイムッ!!」
「頼みますから人の話を聞いて下さいってああもう担がないでくださいよ乱暴ですていうかこの方向だと先輩の家に着いちゃうじゃないですか」
「残念。正解は俺の家ではなく…」