main*

□どっちだよ!!2*r18*
1ページ/1ページ




「ね…愁也、キスしよ…」




「あ、ああ…」




「…んっ、ふっ…んんっ……」






どーも。相変わらず読めない恋人の彼氏やってます。早瀬愁也です。あ、名字は初めて言うのか。まあ、前回は色々ごたついてたからな。


ちなみに、このコロコロと性格が変わるやつは俺の恋人の染野海。  

 

本日もいつも通り、読めません。





「んっ…愁也、何でやめるの…もっとしてよ」




「馬鹿、止めらんねぇからダメ」




「止める必要なんてないじゃん」




「………はぁ。どうしたもんか…」




「もういいし。俺寝る」




「あーはいはい。どうぞ」





ひとまず落ち着いてくれて助かった。


何故突然盛りだしたのかは不明。


ま、落ち着いて(?)というか怒らせたんだけど、まあどーせあのまま流されてたにしろ後で





「腰痛い!なんでスるんだよ!!こっちくんな!!」



「……海が誘ってきたんだろーが…」



「うるせぇ!黙ってあっち行ってろ!」



「ったく…」




─5分後。



「愁也…ギュッてして…俺のことあっためて…早くぅ…」



「お前…どっちだよ!!」






…てな感じになるからな。うん。やめといて正解だ。


こうやって怒らせとけばあとはまあ、罵られるだけだし。


…ちょっと辛いけどな。





そう判断し、俺のベッドに横たわった海を一瞥してから、飲み物を取ってこようと部屋を出た瞬間。




「行かないで…愁也」



「海…?」





後ろからか細く弱々しい声が聞こえ、思わず振り返るとそこには涙で瞳が潤んだ海がベッドから起き上がり、こちらを見つめていた。



ギュッと握り締められた手には、いつかけたのか知らないが、毛布が握られていて、それが庇護欲を掻き立てる。




「どうしたんだよ…」




そう言って海の元へ戻り、抱き締めてあやすように背中をポンポンと叩くと、うずくまっていた俺の胸から顔をソッと離し、上目遣いで熱い視線を送ってきた。




「グスン…愁也っ…なんで…俺とシてくんねぇの…?俺じゃ…気持ちくなれないの…?満足させてあげられないの…?」





  
海の言葉を聞き、俺は石のように固まった。







こんなパターン…初見だぞ…!?






今まで怒ったりツンデレになったり甘えてきたり淫乱になったりしてきたけど、こんな風に泣き虫になったのは初めてだ…。






「海…泣くなよ…」



「うっ…ふぅ…グスッ…」




しかもすごい弱気。





さっきの台詞。気持ちくなれないやら満足できないやら…。


今までの言動は、俺に触りたくないのかだのそういった自分に自信持った言い方だったけど、今のは完全に違ったっつーかその逆。



自分に自信のない発言になってる…。





嗚咽で上下する華奢な肩に図らずも欲情してしまった俺は、もうどうにでもなれと海を押し倒した。





「んなわけねぇだろ。お前とスるの、すげぇ気持ちいいよ」



「グスン…嬉しい…」




赤面させて嬉しがる海に、いつもとは違ったかわいさを感じ、さらにムラムラし、本能のままに海の唇を奪う。




「んっ…!んっ…んふぅっ…しゅう…しゅうやぁ…ぁふっ…んんうっ」




クチュクチュと舌を絡ませれば、大胆にも俺の首に腕を回し、でも自分の舌を動かすことはせず、俺の動きに任せて舌を出している。




控え目なのか大胆なのか分からない仕草にどんどん夢中になっていってしまう。                                                             


長く深いキスのせいで、海の小さな口の端からは混ざり合った唾液がツウッと垂れ、胸の方まで滴っている。



そんな淫靡な光景に誘われるように海の服をたくしあげ、ぷくりと主張している飾りに吸いつく。



─チュゥウ…



「あっ!あんんぅ…ぁ…愁也ぁ…もっと吸ってぇ…」




ギリギリまで抑えつけといた理性が、海の言葉でガラガラと崩れ去る。



「くそ…泣いても知らねえからな…」



「あっ…いい…愁也にならっ…ああん…俺を壊してぇ…!!」









─グチュ、グチュン、グプグプ…



「あっ…ふぅ…んんっ…ね、も、もう…挿れてぇ…愁也の太いのっ…ぶち込んで…っ」



「言われなくともするっての…ぅ…やっば…持ってかれそ…」





馬鹿みたいにエロいこと言って後孔締め付けるから、たまらなくなってお望み通りぶち込むと、温かくトロトロの海の中は悦んでキュウキュウと俺のを刺激する。




─パンッパンッパンッ!



肌と肌が音を立てるほど激しく出し入れすれば、甲高い喘ぎを上げ、腰を律動に合わせて降る。



獣みたいだけど、何故かとても人間らしくみえて、不思議な気分だ。





「あん!あん!しゅっ、やぁ!前もっ、あ!俺のちんこも擦ってぇえ!!」



「ちょっとは黙ったらどうだよっ…ぅっ…」



「あんっ!ああっああっもっイく!!出ちゃうよぉっ!!ああああ゙!!!!」



─ビュッ!ビュルルル!!




「くっ…ぁ…俺も…──っ」




─ビュウウウッ



「あん…中…愁也のせーえきぃ…」




そう言って海は中に出した精液を飲み込むように後孔を蠢かす。




「はっ…何なんだよ…はぁ…」



こんなに激しいセックスは初めてだとふと思い、海の方を見やると、疲れたのかすうすうと寝息をたてていた。




「ふっ…こんなかわいい顔してんのにぶち込んでって…」



海はかわいいけど、童顔みたいなかわいさではなく、どちらかというと少年っぽい顔つきをしている。




だからなのか、海の口から卑猥な言葉が出ると、背徳感もあるが、それと同時に少年特有の色気が醸し出されてたまらない。




「さ、後処理しなきゃな…すぐ痛ぇだ何だ言うからな…」




海が起きたあとに叱咤を受けないことを願いながら、介抱するためのタオルやらなんやらをとりに、ベッドから出た─。



            fin*
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ