みじかいの
□聖夜と詩人と鬼と
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本番。
パーティーは夕食を兼ねて開かれる。
料理は、したいという偉人がいたから彼らに任せた。
やりたいことをするのが一番だ。
「ご主人、ふ く 。」
「げっ…。」
と、そんな感じに桜に連れ出され女の格好をさせられた。
ドレスは、どれぐらいぶりに着るだろうか。
ただ、慣れない。
ヒールのある靴は避けてくれた。
あれのお陰で何度こけかけたことか。
女性用の服になれないせいですと桜に何度も言われたな…。
そして、夕方に話したい事があるからパーティーのあと部屋に来て欲しいと言って中也さんと話をしたが、華麗にスルーされた。
本当に、来てくれるといいのだけれど…。
そんな不安を抱きながらも会場としたところに向かう。
拠点に広めのホールがあって本当に良かった。
ピアノも置いてある。
会場としたところに着き中に入ると既にパーティーは始まっていた。
みんなが楽しんでくれれば良いけれど。
中也さんは、まだ来ていないようだ。
僕のせいだろうな…。
そう思いながら桜と別れホールのステージにマイクを持って上がる。
挨拶をして、続きを楽しむように促した。
サプライズ、成功するといいけれど。