短編1

□好きな人はね
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里英side
「指原の好きな人はね可愛くて優しい子なんだ」

つい昨日の話。
楽屋で莉乃ちゃんと好きな人の話をしていた。
もともと北原は莉乃ちゃんにずっと片想いしてて...
だけど怖くてそーゆー恋のお話出来なくて、
それで昨日思い切って聞いてみたの。

「莉乃ちゃんは好きな人とか...いないの?」
正直なとこ、8割が...いや10割に近い。
そのくらいの割合で、指原?指原に好きな人なんてできるわけないじゃーん何言ってんのりっちゃーんって
おちゃらけて返されると思ってた。

でも案の定莉乃ちゃんは顔を真っ赤にしてちょっと目をそらして、嬉しそうにああ言った。

だから聞いてみた。
「...っ、その子に告白とかしないの...?」

そしたら莉乃ちゃんは
「ばっ、ばかじゃないの!その子が指原のこと好きなわけないから!指原の片想いなのさ、あは」

って。ゆうから。
北原も苦笑いして頑張れってゆうしかなかった。

北原は失恋したも同然ってわけですよ。あはは。
まあでもかんたんにはあきらめらんないけど?
北原頑張るからみんな見てろ!!

...そんな事があった日から1週間くらいたったある日。
「さしこ...ちょっとええ?」

由依ちゃんが莉乃ちゃんを廊下に呼ぶのが見えて。
「どしたの横山。笑別にいいけど?」

楽屋を出ていく2人の後を気づいたら追っていた。
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