夢小説(N長編)
□公開日A
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公開初日の宣伝をした後、午後には写真集の編集についての会議のため、出版社へ移動した。
あてがわれた控え室で待機していると、小さくノックの音がする。
「望月さん……ちょっとよろしいですか?」
あゆみちゃんの声だ。
返事をするとすぐに入ってきたあゆみちゃんは、内側から部屋に鍵をかけた。
「あの、おせっかいかもしれないんですが……これ、見てください」
そう言って差し出してきたのは彼女の携帯電話だった。
小さな画面を二人で覗き込むと、表示されていたのは嵐ファンが集まる掲示板だった。
「私、前に二宮さんのソロ曲の話をしたじゃないですか。それが、今日映画を観た人の書き込みでまた話題になってて。」
思いがけない言葉にあゆみちゃんを見上げると、「読んでみて下さい」と再度携帯を渡された。