夢小説(N長編)
□前日
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チーフマネージャー、社長、優芽の事務所の社長……
数日かけて何回もの相談の場を設けて、さすがの俺も神経をすり減らしている。
楽屋での待ち時間。
疲れたなー、とつぶやき首を左右にひねってみる。
「ニノ、大丈夫?」
こういうときは、いつもと違って遠慮がちに声をかけてくる相葉さん。
「うん、大丈夫よ。話し合いもうまくまとまったしね。」
そう。ウチの社長が一番手強かったけど、押したり引いたり脅したりした結果、なんとか俺の望む了承が得られた。
「マジかよ、どんな手使ったか今度教えて」
松潤の目は結構本気。
「いいけど。高いよ」
「結局金かよ!」
松潤の叫びに反応して、新聞を読んでたはずの翔さんが吹き出した。
話題の中心が翔さんに移りつつあるのをいいことに、俺はまた一人の世界に入り込む。