夢小説(N長編)

□キスシーン
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俺、なんかスイッチ入っちゃったみたい。
今まで広かった視界がどんどん狭まって、優芽しか見えなくなる感じ。
身体が……というより、脳が、心が、熱を持って。完全に恋愛モード。
その割に頭は冴えてて、次の一手を何通りも考えてる。

自分でもびっくりだよ。
ゆっくり進めようと思ってたのに、全然我慢できてないの。



俺の熱は、優芽にも少なからず影響を与える。

頭の回転がわりと早い優芽だけど、俺の目を見たまま固まって。
今、俺しか見えてないでしょ?わかるよ、だって俺も同じだから。




さぁ、どうしましょう。
一歩優芽に近づいて、あとは台本の通り。
顔を覗き込み、初めは軽くキス。
戸惑いながらも受け入れてくれた優芽を抱きしめ、さらに深く……。





「リ、リハは……大丈夫。」

優芽の声で、俺の妄想は終わりを迎えた。
役者同士として演技のキスをする前に、俺自身からキスしたかったけど。
まだお許しはいただけませんか。


なら計画変更だね。
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