夢小説(N長編A)
□翌朝
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「優芽ちゃん!昨日はありがとうね」
「ニノをよろしく!」
「あ、ありがとうございます」
松潤がどこからか取り出した小さなブーケを優芽に渡す。
「……ホントに来たのかよ」
うなだれる俺に、朝から何故かテンションの高いメンバーが絡んでくる。
「いいだろ幸せなんだから!」
「昨日だってライブ初日の反省会も早めに切り上げたんだしさー!」
「まぁとりあえずニュースつけようぜ」
「優芽ちゃんお休みのところすいません。我々のことはお構いなく!」
どかどかとさっきまで優芽と俺がまどろんでいたソファに座り込み、松本さんは朝のニュースにチャンネルを合わせている。
慌てて身支度を整えたとはいえ、俺からするとまだまだ無防備な姿の優芽をメンバーから隠すように俺は部屋をうろうろしている。
「みなさんコーヒーでいいですか?」
遠慮がちにキッチンから声を掛けてくる優芽にメンバー全員の顔がゆるむ。
俺の家で来客にコーヒーを用意する優芽ちゃん。
あぁこれはこれで堪らない光景かも……。
「カズ顔ゆるんでるな」
「孫を見るおじいちゃんみたいな」
「ちょっ智くんそれは言い過ぎじゃ」
……聞こえてますよ嵐さん……。