夢小説(N長編)

□嫉妬
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カズくんが去った後の楽屋で嵐のライブのチケットを眺める。
東京ドームのコンサートなんて行ったことがない私でも分かる、すごくいい席。

ライブはいよいよ来週。しっかり目に焼き付けて来なければ。
大切にチケットを財布の中に仕舞い込んでいると、楽屋のドアがノックされた。

「望月さん、ヘアセットよろしいでしょうかー?」

番宣後半戦に向けて、ヘアとメイクを直すためにあゆみちゃんが、スケジュールの確認にマネージャーが訪ねて来た。

「お願いします」

返事をして鏡の前に座りなおす。
すると、マネージャーから思わぬことを聞かされた。

「まず報告から。今度のクールのドラマ、共演が嵐の櫻井くんに決まったわよ」


う、うそ……。
次回のドラマは思いっきりラブストーリーだったはず……なんだか、気まずい。


多分……同じグループのメンバーのことだ。
次のドラマで櫻井さんと私がラブストーリーを演じることをカズくんが知るのも時間の問題だろうな。
お互いの気持ちが繋がりかけている今、櫻井さんとのラブシーンをカズくんに見られるのは気まずく思う。

自分から言ってしまった方がいいだろうな。
今日明日はずっと一緒に仕事なんだし。
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