夢小説(N長編A)

□変化
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嵐のように、という表現を彼らに使うのは下手な言葉遊びみたいだけど。
嵐のように四人が俺の部屋から去ったときにはもうすっかり夏の朝が訪れていて。

数分もすれば俺も奴らのあとを追ってドームへ行かなくちゃいけない。
残り少ない優芽との時間を惜しむように、俺は後片付けをしている優芽について回る。


「ねぇ、今日もオフでしょ?今日はコンサート来ないの?」

キッチンに立つ優芽を後ろから抱きしめ、いい匂いのする髪の毛に顔をうずめながら言う。
あー、同じシャンプー使ったのに、なんで優芽はこんなにいい匂いなんだろ?


「あはは、今日のコンサートはさすがに無理かな……」

まぁそりゃそうか。
今日のトップニュースを一人で歩かせる訳にいかないし。


「実は、今日事務所に呼び出されてるから……」

グラスを洗う手を止め、なんの話をするんだろう〜〜、と小さく呟く優芽ちゃん。
俺も一緒に行けたら良かったんだけど。
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