夢小説(N長編A)

□彼のこと。
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今日のリハーサルが終わり、軽くシャワーを浴びて楽屋に戻る。
これからまた開演少し前まで、フリータイム。
まだ食事を摂りたい気分ではないし、マッサージやテーピングするにも早い気がするな。


「ニノ、メシは?」

ケータリングに向かうらしい潤くんと翔さんが声をかけてくれたけど、軽く手を振って断る。



あと楽屋にいるのは、大野さん。
相葉さんは……もう昼飯行ったのかな。


「ニノさぁ〜」

静かに座っていた大野さんが珍しく自分から話しかけてきた。

「ん?」


「うまくいったんでしょ?良かったよね」


それ、今朝の自宅訪問で一旦終わりませんでした?
よく分からない今更な発言に苦笑しながらペットボトルのキャップを開けた。


「うん。ありがと。」


「ニノと優芽ちゃんが幸せそうなとこ、いっぱい見せてあげてね」


「んー。そうかな?いいのかね?」

「うん。その方が喜ぶよ」



多分、他の人が聞いたら意味不明な会話。

でも。


“相葉ちゃん”

っていう主語が隠れてるの、俺は分かってしまうから。
有難くご意見を頂戴する。


俺もちょっとそこんとこが引っかかってたからさ。
こんな人でも嵐のリーダーだから。
リーダーが言うならそれが正解なのかも知れない。


メンバーの幸せを心から喜べる彼に

決して言わないけど。
ありがとう。

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