夢小説(N長編A)
□夜のデート
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「昨日の今日で、いきなり2人で目立つとこ行けないからさ。
前に行ったトコだけどいい?」
夜の街に車を走らせながらカズくんは言う。
「うん。前に嵐のみんなと行ったお店?」
「そうそう。あの時は優芽、翔ちゃんの車で行ったでしょ?」
「うん。」
「その前には、相葉さんの車でドライブ行ったって言ってたし」
「うん。」
話の流れが読めずに、私は曖昧な相槌を打つ。
「正直妬いた……つーか焦ったな、あん時は。
俺が全然誘えないのに、あなた全然警戒心なく誰にでも着いてく感じでさ」
思わず運転を続けるカズくんの表情を伺ったけれど、なにも読み取れなかった。
なんとなくそのまま見つめていると、赤信号で停車したカズくんがこちらを向いた。
「相葉さんなんて優芽に近付きたくてギラギラしてるように見えてさ、ホント怖かった」
苦笑しながら、懐かしむように言う。