夢小説(短編)
□小さな火(N長編番外編)
1ページ/5ページ
俺……相葉雅紀は混乱していた。
具体的に言うと、挨拶のために開きかけた口を閉じることなく、お土産のアイスを前に突き出したまま固まっている。
暑いからニノの家でアイスでも食べながらゲームでもしよう。
久しぶりのオフにそんなことを思い付いて来てみれば、ドアを開けてくれたのは優芽ちゃんだった。
しかも、白とピンクの可愛い浴衣姿で。
「あ、あれ、ニノんち……」
ようやく出てきたのはこんな言葉。
「ごめんなさい、今カズくん着替え中で。」
苦笑しながら優芽ちゃんが言う。
いや、それより言うべきことがあるでしょ、俺!
「優芽ちゃん!浴衣!可愛いよ」
白地にピンクのいろんな花が咲き乱れた浴衣は、清楚だけど華やかで、
いつもと違ってアップにまとめられた髪の毛が新鮮。
細い首筋がさらに際だって見えて……。
女の子の浴衣最高!!