夢小説(N長編)
□CALLA
2ページ/3ページ
収録が終わり、そっと楽屋を抜け出す。あらかた片付けも終わった、セットの隅。
23時27分。そろそろ友達との食事もお開きしましたかね。
さっきの相葉さんの話と松潤のリアクションを見て、ちょっと牽制しておきたい気分。
『もしもし、望月です』
「あー、もしもし優芽?もう家?」
「ううん、帰り道……どうしたんですか?」
あー。電話越しの声もいいね。目をつぶって堪能する。
「今日相葉さんに会ったって?」
少しドライブして、待ち合わせ場所の恵比寿に送ったって。
もう全部聞いたんだけどね。
『そうなんです、偶然!』
優芽の声が嬉しそうに弾む。あぁ。
「知らない男の車に乗っちゃいけませんよ」
やっちゃった。
ついイラッときて、強い口調。
『あ、でも、相葉さんだって、すぐに分かったし』
電話越しでも伝わってしまったようで、戸惑った優芽の声。