夢小説(N長編)

□シュークリーム
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撮影チームのみんなも口々に大野さんにお礼を言い、シュークリームを食べ始める。

「カズくん、ここのシュークリーム、雑誌に載ってたよ!サクサクのシューともちもちのシューの二種類があるの」

この前インタビューを載せてもらった雑誌に紹介されていた、今話題のシュークリーム専門店のものだった。

「おう!マネージャーもそう言ってたから買ってきた!たくさんあるから、優芽ちゃん二種類食べてみてよ」

わぁい、贅沢!!
と、喜んだのもつかの間、来週の写真集撮影のために食事も控えめにしていたことを思い出してしまった。

……まぁいいかな!せっかく大野さんに頂いた差し入れだし!

……でも、私が納得いかない作品をファンの人に買ってもらうわけにはいかないし……。



自分の世界に入り葛藤していたら、ふいにカズくんが半分に割ったシュークリームを差し出してきた。

「俺は甘いもの2個も食べれないからね。半分ずつ食べません?」

早く食べてそっちのサクサクを半分よこしてよ、
なんて言いながら、カズくんはブラックコーヒーを探しにその場を離れた。
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