夢小説(N長編A)
□翌朝
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突然、静かな朝に似つかわしくないインターホンの音が部屋に響いた。
優芽の眉がぴくりと動いて、身じろぎをする。
あーあ、せっかく気持ちよさそうに寝てたのに、起きちゃったじゃないの。
「カズくん……今何時?」
目をこすりながら身体を起こした優芽の額にキスをして、嫌々ながら立ち上がる。
「まだ6時前だよ。俺のベッドでもう少し寝てなさい」
こんな時間に訪ねてくる奴なんて、あいつらしかいないでしょ。
そして、早朝とはいえ人の出入りするマンションのエントランスに放置できない人たち。
『朝早くにスイマセーン。嵐でーす』
モニターを覗くと、想像どおり、変装した4人がふざけてポーズを決めていた。