短編集
□穏やかな休日
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ルーシーは何かを思い出し、冷蔵庫からある物を取り出してこちらへ戻ってきた。
「はい、どうぞ」
「これは……ヨーグルト?」
「グルドさんが精一杯お料理に取り組んでいた間に作ったんです、フルーツのヨーグルト和え。朝にこの二つを摂るのは体に良いんですよ」
「つっても、もう昼近いけどな」
「まぁまぁ、そこは気にしたら負けですよ。さ、冷たいうちに召し上がってください」
「おう。……なぁ、ルーシー」
「どうしました?」
「…………ありがとな」
「はい、どういたしましてっ」
あまいフルーツと少しすっぱいヨーグルト。
個々でも十分おいしいけれど、一緒になればもっとずっとおいしくなる。
さて、今日一日はまだまだこれから。
1人じゃなく2人で、休日を穏やかに過ごそう。
⚫︎おわり⚫︎
→あとがき→