ドラゴンボールZ
□【僕】は変わってない
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皆、勘違いしてるんです
僕は強いって
「そうなんだね」
僕は、強くないんです
「そうだね」
…学校へ初めて行くとき、とても緊張したんです
受け入れてくれるの?って
「【僕】もそう思うよ」
人助けしたくなかったんです
「何で?」
…部外者の僕は必要ないから
「他にもあるでしょ?例えば…嫌われたくない」
そうです
嫌われたくないんです
「それと同時にバレたくなかった」
そうです
偉大なお父さんの過去が分かったら、騒ぎになりますから
「確かにね。自分一人で解決する。──そうしないと、お父さんの名に傷ついちゃうもんね」
そうです
本当は天下一武道会になんか出たくなかったんです
もし、金色の戦士なんてバレたら、マスコミが五月蠅いし、それに、
「消してしまうかもしれないから、でしょ?弱虫な僕は、上手に対応出来ないもんね」
そう、上手く対応出来ないんです
「【僕】も上手く対応出来ないよ?側にいるのは、全員大人だから。同年代なんていない。…ピッコロさんは歳が近いけれど〔生まれ変わり〕だもんね。デンデは、龍族だから歳が違うと思うんだよね。ナメック星の一年って短いみたいだしね」
…悟天やトランクスは僕とは違う
弱虫じゃない
大人に甘えることが出来る
「トランクスさんは?」
トランクスさんは分かりません
絶望の世界だったから、聞くのが怖い
「確かにね。…もう時間だよ。それじゃバイバイ」