先導者
□Ride:6 AL4 対 Q4
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「あの方は予選にはお越しにならない。」
「予選程度でレン様のお手を煩わせるまでも無いわ。」
「私達だけで十分よね!」
「そんなにレンを意識するのは昔2人が同じチームだったからか?」
キョウがそういうとミサノ達と櫂以外は驚き、アイチは「レンさんと櫂君が同じチーム…?」と呟いて居る。
「レン、レン、レン!何処がいいんだあんな奴!」
「キョウ、レン様と言いなさい。
私達のリーダーよ!」
「うるせぇアサカ!俺様の勝手だ!
レンしか見てねぇその目気に入らねぇ、俺様がお前を叩き潰してやる!」
キョウの言葉に櫂は目をとじて無言だったがその事も気にせず話すキョウ。
「聞いてるぜ、お前とレンの実力はほぼ互角だったってな、そのお前を倒せば俺様はレンより強い事になる。
AL4のトップに立てるんだ!」
「キョウ、自分が何を言ってるのかわかってるの?」
「ああ、実力のある奴が上に立つべきなんだよ。」
『「「キョウ(君)!!」」』
キョウの失言にアサカ、ヒロミ、ミサノは咎めるがテツも制止をする。
「そこまでだ。どちらにしろ俺達が勝つ、ファイトでそれを証明する。」
『それと櫂…レン様は貴方を捜してるからきっとこの大会でも会うことになるかもね、行くよ』
ミサノがそういうとテツ達は去って行き、
櫂もアイチ達からはなれた。
「ミサノちゃん、もしかして彼がレン様の捜してる櫂トシキ?」
『そう、あの子が櫂トシキだよ。
相変わらずあの雰囲気は変わって無い…いや、前より刺々しいかな;』
ミサノがそういうとヒロミは「あの子の事気になる?」と聞く。
『いや別に…ただ、顔なじみのチームでも手を抜いたファイトはしない。
それだけだよ!
さぁ、レン様に報告しに行こう!』
そう言って、レンの待つ部屋に向かい中に入る。
「どう、戦況は?」
『予選2試合が終わり2勝 0敗、他のチームも同じです。』
「そうか…」
「あと、これは次の試合の出場順番です。」
「…へぇ、先鋒がキョウ、中堅がヒロミ、大将がミサノね。
ありがとう。」
出場順番の紙を見るとレンはヒロミに返した。
「あの、それより…」
「何でもありません、失礼致します。」
アサカが話すのを遮ってテツは一言言うとミサノ達と共に出て言った。
そして準決勝の試合時間になる――――――
〈準決勝先鋒戦チームQ4