先導者
□Ride:9 結果と決勝戦へ
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「で? 何か話があって来たんでしょう… 聞きますよ?」
優雅にコーヒーを飲みながら言うレンにミサノは驚く。
『レン様、何故お分かりに…!?』
「はぁ…;一体何年の付き合いだと思ってるんです?
君が何か言いたげな事位はわかるよ。」
『アハハ…;実はレン様 6月11日がアサカちゃんの誕生日だったんですけど、
全国大会に向けての準備とかで今年はできなかったので全国大会後に優勝のお祝いを兼ねて
誕生日パーティーをしたいなぁ…と思うのですがいかが致しましょうか?』
「いいですよ、アサカの誕生日パーティーやりましょう。
予定は明日テツを呼んで話し合うと言う事でいいですね?」
『はい、レン様ありがとうございます!』
「よかったねミサノちゃん!」
はしゃぐ二人を見ながら軽食を食べるレンは少し微笑んでいた。
『じゃあレン様、私はこの後アサカちゃんとファイトの約束をしてるので失礼しますね。』
「ええ。アサカとのファイト、僕も後で見させて貰いますから…ヒロミ、君も行きますよね?」
「はい、アーちゃんとミサノちゃんのファイト楽しみですね♪
私も先に失礼します!」
2人が去るとレンはため息を一つこぼす。
「ミサノ… 君は変わりませんね。
(自分の事を後回しにするのはあの頃と変わってない…)」
その頃、ミサノとヒロミがファイトフロアに行くとちょうどキョウが追放されている所だった。
「実力、いい言葉よね。残念ながら貴方には備わってなかったみたいだけど…
お前には此処に居る資格が無い出て行け!」
「くそっ…」
キョウがゆっくりフロアから出て行ったのを見送ると二人はテツ達の所に行く。
「キョウ君、フーファイタークビになったのね。」
「ああ、レン様がそう仰せになったからな。
フーファイターに敗者は必要無いAL4のメンバーでもミサノ様やヒロミでも同じ事だ、例外もあるが…
レン様が出られる決勝は例外だそうだ」
『まぁそうだろうね。アサカちゃんファイトしよ!』
「はい、ミサノ様!」
『テツ、皆を上に行かせて観戦させてあげて!』
「はい。これからミサノ様とアサカのファイトが行われる、他の者は観戦場所に上がって来い。
直にレン様もいらっしゃる!」
テツがそういうとフロアにいたファイター達は皆階段の横の観戦場所にいた。