先導者
□Ride:9 結果と決勝戦へ
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全国大会の予選を突破したAL4の面々はレンの所へと報告に行く最中だ。
「そういえば最後の局面凄かったよ、ミサノちゃん。
全体的にマンティコアをパワーアップして35000のクリティカルを2にしちゃうなんて!」
『ゴールデンのソウルブラストとターコイズ、後はダブルトリガーのお陰だね♪
まさかあそこでトリガーが2枚来るとは思わなかったし。
テツ、アサカちゃん、ヒロミちゃん、勝ってくれてありがとう!
次の決勝戦も頑張ろ!』
ミサノがそういうと3人は微笑んで了承してくれ、
歩きながら話しているとレンの待つVIP室に着く。
『失礼します、レン様。
キョウはQ4の櫂に負けましたが私とヒロミちゃんの二人は勝ち、決勝戦へと進む事が出来ました。』
「ええ、知ってますよ。
テツ、アサカ、ヒロミ、ミサノありがとう…君達のお陰でまた僕達フーファイターは更なる高みへと近づける!
さて、結果発表も終わった事ですし櫂の所にでも行きますか… もしかしたらあんな弱いチームを抜けてフーファイターに
戻ってくれるかも知れないしね」
そういうとレン達は結果発表が行われた会場に行き、観客席にいる櫂達を見付けた。
「櫂君…僕、僕が………」
「………………」
「ようやく見つけましたよ、櫂!」
「「「!」」」
「ずっと捜していたんですよ、僕の前から消えた時からね。
ずっと、ずーっと… それがまさかこんなに弱いチームに居るとは。」
自信の言葉にムッとするミサキと落ち込むアイチを見るレン。
「君だって本当は不満なはず、なのにどうしてこんなチームに?
もっと強くて凄い仲間を君は知ってる筈です。
もしも君が僕に謝ると言うのなら僕は………」
「俺がどんなチームに居ようが貴様と一緒に居るよりはマシだ。」
「櫂…」
それだけを言うと櫂は不機嫌面になるレンに目もくれず去って行く。
「櫂君……」
「…君が一勝でもしていれば、そうすればこのチームは対戦成績の計算で逆転も有ったろうにね。」
「!」
「そして櫂も決勝進出、この僕とも闘えたのに…
なにもかも君のせいです。」
「ちょっとあんた!!」
レンの嘲笑うような言い方に痺れを切らしたミサキは文句を言うが
アイチに制される。
「ミサキさん、レンさんの言う通りなんだし…」
「フフフ、そうだよねぇ… 君は良くわかってる。