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□プロローグ
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「レスティア!12歳になる年のハンター試験を受けよう!!絶対だよ!!!」
まだ幼い少年は、もう一人の少女にそう叫ぶ。
少女もそれに応えるように精一杯叫ぶ。
「うん!!!!ぜぇぇええええっったいね!!!忘れないでよ!」
叫びながらぽろぽろ涙を落とす少女は次の瞬間思い出したかのように少年へと近づく。
「ねぇ、忘れていたでしょ?」
微笑みながら小指を差し出す少女の前にいた少年は俯いていた顔を持ち上げた。
少女がさらに笑うと、少年も顔をほころばせ、小指を差し出した。
「約束破ったら針千本のーーーーますっ!!」
二人でそう言った後、先ほどより随分すっきりした様子で同時に親指を上に持ちあげる。
「誓いのチューーーー」