短編
□踏み出す勇気
4ページ/7ページ
しばらく走っていって
『はぁ〜死ぬかと思った〜、ななみん大丈夫だった?』
「うん、ありがと」
あ、今蒼と手つないでる。
そう思うとなんだかドキドキしてきてじっと眺めてた
『ごめんごめん、勝手に手繋いじゃって』
ずっと見ていたせいか手を離された
『まいやんのこと怒らせちゃったな、どうしよう』
「大丈夫だよ、謝れば許してくれるでしょ」
『うーんでもなー。おっ』
歩きながら考えてると自動販売機の前に来た
『さっきまいやん飲み物欲しいって言ってたから買ってあげるかー』
「財布持ってきたの?」
『うん、なんかポケットに入ってた』
確かまいやんってコーヒー飲めなかったよね?って聞いてきた
そうだよって答えながら心がチクチクしてくる
蒼はメンバーのことはよく知ってるし優しいからこういうことはよくあるけど
みんなに優しくしないで欲しいなぁなんて思ってしまう。
彼女でもないのに私ってめんどくさいな