咥えタバコとハンケチ

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中島 敦、能力名 月下獣。

「どうしようか…このまま死なせるワケにはいけないしな」

橋の下で出会った少年、最初から最後まで気の良い青年だった、自分が人虎だとは気づいていないようだったが。
噂では懸賞金も馬鹿でかいらしい、このままでは捕まるのも時間の問題だろう。
下手に手を出したら内外から睨まれる、それに俺が拾えば更に大事になることはわかっていたから、すぐ助けることはしなかった。


「アイツ(ポートマフィア)らだけならまだしも…外からも…武装探偵社の奴らは何やってんだか。俺1人では難しい……」



彼等に預けることが一番良いと思う。
別にアイツ(ポートマフィア)らの中にも腐ってない奴だっているから良いんだが、お人好しっぽいから探偵社の方が馴染めるだろう。

「ヒント、出さないと」

事務所にはどうしても行きたくない。
でも、能力でもなんでも使ってなんとかして話さなければ。

おや、あそこにいるのは

「国木田……」


大方、太宰を探しているのだろう。
苦労しているなぁ。

世話好き、お人好し、苦労人、しっかりしている、でも少し抜けてるから能力に気づくこともないだろう。


「……彼でいいか」




-『少しお時間いただけますか…?
武装探偵社の方ですよね、先程……』-
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