長編
□仲間
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わたし……本当にきちゃった……
わたしはつい感動してぼーっとしてしまった。
ル「おい、お前誰なんだよ!」
わたしが何も答えないのでルフィがちょっと怒った顔でわたしに声をかけてきた。
その声に驚いたのか、他のみんなが集まりだした。
ナ「ちょっと!誰よあんた!」
うわぁ……ナミさんだ……綺麗すぎるよ……!!
なんて思ってる場合じゃないよね…
みんなすごい警戒してるし…。
とりあえず敵じゃないことを伝えなきゃ。
『はじめまして!わたしは名無しさんと言います。決して怪しいものではありません。事情があって異世界からきました。わたしを麦わら一味の仲間にしてください!お願いします!』
ル「なんだ、敵じゃないのか!なら仲間になっていいぞ!」
ルフィが間もあけずに答えてきた。
さすがルフィだなぁってちょっと笑ってしまった。
そんなルフィにみんな納得するわけもなくやっぱり反対意見を言い始めた。
ゾ「おいルフィ!てめぇ!また勝手なこと言いやがって!完全に怪しいだろこいつ!」
ナ「そうよ!!どこの誰かわからないやつを船に乗せるなんてわたしは反対よ?!」
うん、最もな意見。
ロビンはちょっとわたしを興味あるように見てる。
多分、「異世界」という言葉に疑問をもっているんだろうな。
フランキーも怪しいという目でわたしを見てる。
ウソップとチョッパーに関しては抱き合って震えてるし……
ブルックは「パンツを見せてください」とか言ってるから見せといた。あれ、鼻血だしてる……まぁいっか!
あれ……?
いない…………
『ねぇ、サンジくんは?』
わたしは思わず聞いてしまった。
ゾ・ナ「質問に答えろよッ!!」
やばい!漫画と同じツッコミ!!
生で見れるとか本当に気絶しそう!!
今の私すごいニヤニヤしてると思う。
『ごめんなさい』
わたしがニヤニヤしながら謝るものだから2人は呆れてしまったようだ。
ゾロ頭ボリボリかいてる……かわいい。
ゾ「あ…?何見てんだよ。」
あ、気づかれた。
『ううん!なんでもありません!わたしのことはあとでちゃんとお話しします。それよりサンジくんはどこなんですか?』
やっぱり彼のことが気になる。
会いたい。
一番会いたい人。
ル「サンジならキッチンじゃねーか?もうすぐおやつの時間だからな!」
あ、そっか。サンジがいるのはだいたいキッチンだもんね。
わたしったらバカだな〜。
ル「お前、サンジのこと知ってるのか?」
『向こうはわたしのことなんて知らないわ。でもわたしは知ってる。サンジくんだけじゃない。ルフィ、ゾロ、ナミさん、ウソップ、サンジくん、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック。みんな知ってるわ。』
フ「まぁ、俺たちは賞金首だからな!知ってても不思議じゃないぜ?」
『賞金首になる前から……ずっと昔からあなたたちのことは知ってる。』
みんなが「え…?」って顔をした時、
上の扉が開いた。
あ……ついに彼に会えるんだ。