◯main

□私の伝え方
1ページ/1ページ





「なまえチャァン
スカート短すぎるんじゃナァイ??」


『え、そうかな?』


「最近短くしたよねェ
どうしちゃったわけェ?」


どうしたもなにも、女友達に指摘されて出来心でしてみただけだ。


そんなことより………



『靖友これどういうつもり?』



そう。あたしたちは幼なじみのはず。なのに背中は壁にぴったりくっ付いていて、前には靖友、顔が近すぎて目なんて合わせられない…



『恥ずかしいよ!!離れて!こーゆーのは彼女にしなさい!』


「居ねぇヨ!!んなもん!!」


『あぁ知ってた』


「…!!ぶっとばすヨ?」




『てゆかなんでそんなに靖友に怒られなきゃいけないの!?あたしの勝手じゃん!!』


あー冷静だったけどだんだんムカついてきた。


「ハッ、逆ギレかヨ!
相変わらずいい度胸してんなァ!」


『いい加減手離してよ!!』


「やだ」


『は?意味わかんないんだけど!!!』


「……」


『……』



「………


……チッ」


あれ?いつもはここからもっとヒートアップするんだけどな…

手はすぐに離されて、呆気に取られたあたしは、咄嗟に「ありがとう」と言ってしまった。



「……俺はさ、




…俺はなまえチャンのこと幼なじみなんて思ってないヨ」



『……!?』



「今日、他の男がオメェの脚ばっか見てた。



ムカついたんだヨ」



『……』


「何でだと思うゥ?」


『……』


なんとなく言われることが想像出来てしまうのは、幼いころからずっと一緒居たから?それとも期待をしてしまっているからだろうか。

顔に熱が集まる頃には、もう一度手を掴まれてまた背中が壁にくっ付いた。


「好きだヨ。なまえチャン。俺のになってヨ。」


驚きすぎて瞬きが出来ず、しまいには涙が出てしまったあたしに靖友はハッと笑って、おでこにキスをした。



明日からはスカートの長さを戻そう…と考えてるうちに、真正面から近づいてくる顔に今度は自分からキスをしてみた。



(告白の答えはもちろんyes.だけど口には出してあげない。)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ