作品

□この鎮守府は
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大井「提督、おはようございます。本日は何も起こらないといいですね」

提督「ああ、おはよう。朝から不穏なことを言うなよ…」

提督「まあ、何も起こらない日のが少ないか…」

大井「そうですね、昨日もいろいろ…」

提督「大井、それ以上は言うな…」

大井「まあ、それは置いておいて、朝御飯にしましょう!」

提督「そうだな。食堂にでも行くか」



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提督「カレーの気分だな…」


大井「朝からですか?」

提督「なんだ?大井は朝はカレーを受け付けないタイプか?」

大井「朝からカレーは油がちょっと…」

提督「まあ、そこは人それぞれだよな」

大井「まあ、そうですけど…仕事に差し支えのない程度の量にしてくださいね」

提督「ああ、善処する」



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これは他の鎮守府と比べると比較的のんびりとした時間が流れていく、ちょっと変わった鎮守府の日常である。



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川内「ちょっと提督!何で今日の出撃にサブ島沖の攻略が入ってるの?!」

提督「んあ?何か問題があるのか?」

川内「大有りだよ!!」

そういえば着任時に川内から何か言われてたな…なんだっけ?

川内「私は夜戦ができないんだってば!!」

提督「」

あー…言ってたな。たしか潜水艦に囲まれたことがあってからトラウマなんだっけ?

川内「あーむりむり!考えただけて震えてきた…」カタカタ

川内型一番艦は夜戦好きと聞いていたが個対差があるんだな…

川内「ちょっと提督!聞いてるの?」

提督「聞いてる聞いてる。」

川内「もぉー!絶対聞いてないでしょ!?バカぁー!!」



うちの川内は昔のトラウマから夜戦が大の苦手らしい。夜戦は軽巡の専売特許なんだけどな…



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暁「司令官!おこさまランチの旗が欲しいわ!」

提督「雷と食堂に行ってこい」

雷「司令官、私に頼られても困るわ」

提督「はぁ…食堂に行くか」



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暁「司令官!おこさまランチが来たわ!」

提督「残すなよ?雷は何を食べるんだ?」

雷「カレーよ!辛いやつ!」

暁「雷ニンジン食べて!」

雷「私に頼られても困るってば…」

提督「暁、自分で食べなさい。大人になれないぞ?」

暁「まだ子供なんだからいいじゃない!」



この二人は暁型の一番艦と三番艦なのだが…この二人も聞いていた性格と真逆なんだよな…



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金剛「テートクー!ワタシたちともランチをするデース!」

提督「今はお腹いっぱいだから夕飯にな。榛名もそれでいいか?」

榛名「榛名は今すぐ食べたいです!」

提督「うぅ、あー…わかった、10分ほどしたら食堂に行くから待っててくれ」



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提督「悪い、待たせたな」

金剛「ナニしてたデスか?」

ニュアンスが気になる言い方をするなぁ…

提督「あー、ちょっとな…書類整理だ」

金剛「ふーん…」

提督「榛名も待たせて悪かったな」

榛名「榛名はお腹が空いてもうダメです…」

提督「悪い悪い。それじゃ注文するか。すみませーん!」



本日3度目のカレーはキツいな…しかもお昼から時間たってないし…



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提督「ん?金剛、鼻にカレー着いてるぞ?」

金剛「な、ちょっ?!近寄らないでくだサーイ!」///

提督「え?あ、その…なんかごめん」

金剛「立場をわきまえなヨー!」

金剛(shit!!ここはお礼を言うところネー!!!ワタシのバカー!!)

榛名「あの…」

提督「ん?どうした?」

榛名「榛名もカレーが着いて自分で取れません…取って、くれますか?」

金剛(HAAAAARUNAAAAAAAAA!!!)

提督「ん、ああ。ちょっと待って「テェートクー!!?」」

金剛「時間と場所をわきまえなヨー」ニコッ

金剛の笑顔が笑顔じゃない…

提督「あー、榛名。自分で拭いなさい」

榛名「何でですか?お姉さまのは提督が拭いてあげたのに…」

金剛(はぁぁあああるぅなああぁぁぁあああ!!!そこで可愛く首をかしげるなあああAAAAA!!!)

金剛「榛名、提督も困ってるネー。だからワタシが拭いてあげるネー」

榛名「え、あ、ちょっ、お姉様!?んんっ、んぅ、もう…」



ホント、大井以外は資料とかけ離れた艦娘しかいないのかな、この鎮守府…



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提督「大淀、今日の大本営からの任務ってなんだっけ?」

大淀「えーっと、えーっと…うわっ!?」バサッ

またか…真面目でしっかり者って聞いてたんだけどな…しっかり者っていうよりおっちょこちょいだよな…

大淀「すみません!すみません!!」



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提督「明石はいるか?」

明石「なんですか?」

提督「開発だ。最低値で造ってくれ!」

明石「任せてください!!」














開発は失敗しました












今日も何も造れなかったな…というか今まで開発成功したことあったっけ?



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この鎮守府には二人の空母がいる。二人の練習風景は見馴れたが今でも疑問を抱くときがある。

加賀「もう少し胸を張りなさい」

瑞鶴「はいっ!」

一見すばらしい練習風景だが…

加賀「違うわ。それでは張りすぎよ。もう少し楽に構えなさい」サワッ

瑞鶴「ヒャッ?!ちょっ!!」ビクンッ

加賀「何かしら?」キュッ

瑞鶴「ううっ…何でもありません」

少しボディタッチが多い気がするが…弓道とはそういうものなのかもしれないしな。口は出さないでおこう

加賀「脚はこれだと開きすぎよ。もう少し閉じなさい」ピタリ

瑞鶴「ううっ…あの、加賀さん?何でお尻を?」ウルウル

加賀「あら、失礼」ゴクリ

…本当にああいうものなのだろうか?



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青葉「青葉、見ちゃいました…!!」メモメモ

青葉「着任したてですが、ここはネタの宝庫かもしれません!」キラキラ

提督「おーい、青葉ー!」

青葉「どうしたんですか司令官?」

提督「着任して1週間経ったが少しはこの鎮守府に馴れたか?」

青葉「はい!おかげさまで!あ、司令官!青葉、この鎮守府で新聞とか書きたいです!いいですか?」

提督「ん〜、まぁいいんじゃね?」

青葉「ほんとですか?!青葉、頑張っちゃいます!!」

提督「ほどほどになー!」

青葉「はーい!」トテテッ

そういえば、どんな内容の新聞を作るんだろうか…?



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まぁ、こんな艦娘と生活する鎮守府で私は働いています。今後が心配だなぁ…

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