千星物語:俺の物語

□2.到着、パーパンダーオ村
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〜村の近くの川〜
「へぇ〜じゃあ子供達は帰っちゃったんだ」

「うん…つまんなかったらしい」

「それで帰れるって…自由だね」

俺とティアンは川で泳ぎながら今日学校で起こった事を話していた…初日は失敗らしい

「大丈夫だって!まだ1日目、これから成長すれば良いんだから」ギュッ

「そ、そうだよね…ありがとう」

俺はティアンを抱きしめて慰めた…カオヌンもそうだけどみんな良い子のはずだよ、だってトーファンが可愛がった子達なんだからさ?

「・・・そろそろ帰るぞ、早く上がれ」

俺とティアンのハグが気に入らなかったのかプーパーさんは帰ると言い始めた

「えぇ〜…あ、そう言うことか」

「?なんだ」

「プーパーさんも混ざりたかったんでしょ?…えい!」ギュッ

俺はそう言って2人をまとめて抱きしめた

「っ!?なにしてんのモーク」

「は、離せ!」

俺がまとめて抱きしめると2人とも顔が真っ赤に…まぁお互いを意識してたからだろうね

「まぁいいからいいから、ね?」

「「ね、じゃない!!」」







〜帰り道〜
「あ〜…気持ち良かったね!」

「う、うん…」

「・・・・・」

水浴びが終わった後俺達は3人で歩いて帰っていた、2人は何処か気まずそう

「そうだ、俺はティアンの家のすぐそばでテントを張ることにするよ」

「えっ…やっぱりそうなるわけ?」

「うん!お互いのプライベートは守らなくちゃ」

その件に関してはまだ納得していないのかティアンはまだ渋っていた

「・・・大丈夫なのか?」

プーパーさんは一応心配してくれるみたいで平気か聞いてくれた

「大丈夫ですよ、キャンプは慣れてます…て言うかまた子供扱いしてますよね?」

「ふっ、そんな事はしないさ」ザッ

「まったく…」キュッ

「っ!?モーク?」

仕返しなのか少し意地の悪い顔をして先を歩いていくプーパーさん、俺はティアンの歩幅に合わせ手を繋いで彼の家に向かった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ティアンの家の中〜
「・・・・・」ゴシゴシッ

「へぇ〜此処がティアンの家ねぇ?」

「あぁ、ビックリだよ…俺の部屋の方がでかい」

ティアンの家に着いた後にプーパーさんは基地へと戻った、夕方には村長の家に向かうから準備をしておけと指示を出してね

(ティアン…その傷、久しぶりに見たよ)スッ

(っ…ん?…あぁ、そう言えばそうか)

ツゥッ
(・・・冷たい水にあたっても平気?)

(っ!ん、ぅん…へい、き)

(・・・・・)

(モーク?)

(っ!あ、いいや?なんでもないよ?)

(そ、それなら良いんだけど…)
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