アベンジャーズ-超人に憧れて-
□3.ヘリキャリア…仲間割れ
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〜ヘリキャリア、自室〜
「ふぅ〜…やっと着いた」
あの後4人は無事に帰って来た、金髪の人…確かソーさんだっけ?彼も一緒について来た、ロキはソーさんの義理の弟らしい
「アスガルドかぁ…」
ソーさんもロキも神々が住む国、アスガルドからやって来たらしいんだけどソーさんは地球を気に入っているらしい
「はぁ〜…今日は疲れたなぁ」
俺は少し寝ようとベットに向かった、でも
「清夜?今、良いかな」
扉をノックする音と共にスティーブさんがやってきた
「いいよ?…どうしたの」
スティーブさんは俺が座って居たベットまで来ると隣に腰かけた
「いや、ドイツでの事なんだけどね?」
スティーブさんは俺の戦い方に疑問を持ったみたいだ
「君の武器はトランプなのかい?」
「ん〜…トランプだけって訳じゃ無いですよ?ダーツの矢も使いますし接近戦も可能です」
「凄いなぁ…でも君の攻撃には隙がありすぎる」
「隙ですか?」
「あぁ…君は1人の敵しか見えて居ないんだ、今回はロキだけだったけどこれからは敵の数が増えるだろう、清夜の戦い方は危険すぎるんだ」
スティーブさんは俺を心配してくれたみたいで今後は俺に戦い方を教えてくれるらしい
「いや…遠慮しておきます」
「な、なんで!?」
「なんでって言われても…俺はこの戦い方でいいんですよ、多少の怪我でも動けます」
「な…動けるってその確証は何処から」
「確証?…仕方ないか」
俺はトニーさんに渡された護身用の銃を自分の肩に当てた
「清夜!?なにをして「パンッ!」おい!」バシッ
自分の肩を撃った俺、スティーブさんは急いで俺の手から銃をはたき落した
「大丈夫か清夜!!」
「うん、平気だよ?…ね?全然動ける」ブンブン
俺は撃たれた肩をグルグルと回した、その間も血はどんどん流れてくる
「何でこんな無茶を…」
「スティーブさんに動けるって所を見せただけです、それにこの程度の傷はいつでも…」
俺は言葉の続きが出てこなかった、スティーブさんが泣いていたから
「清夜…もうこんな無茶はしないでくれ、君が血を流す所なんて見たく無いんだ」ギュッ
「スティーブさん…でも、俺達は戦う為にアベンジャーズに入ったんだ、血は流すしもしかしたら死ぬかもしれない」
突然俺を抱きしめたスティーブさん、俺は振りほどくことはせずに会話を続けていた
「死なせはしない…僕が君を守ってみせる」
「そんなの余計なお世話です…俺は大人を信用してない、ごめんなさい」スッ
そう伝えた後、俺はスティーブさんから離れた
「いつか君に信頼してもらう…僕達は仲間なんだからね!」
「・・・・・」バサッ
俺は肩に包帯を巻こうと服を脱いだ
「っ!?…僕も手伝おうか?」
少し顔を赤くしたスティーブにそう聞かれた
「大丈夫です、少し時間はかかるけどこのくら「ピンポンパンポーン」何の音?」
俺は断ろうとしたんだけど、トニーさんから連絡が入った
「アベンジャーズの諸君、これから直ぐにミーティングルームに来てくれ、いいか?直ぐだぞ?」
「・・・手伝うよ」
「…お願いします」
ミーティングルームに集合と言われた俺は結局スティーブさんに治療を手伝ってもらうことになった
(…ありがとうございます)
(気にしなくていいよ…痛く無いかい?)
(あっ…んぅ)
(うわぁっ!?す、すまない、痛かったかい?)
(大丈夫です、少し包帯がくすぐったかっただけですから…)
(そ、そうかい…よし、これで終わりだよ)
(「顔、赤すぎ」はい、じゃあミーティングルームに行きましょう)
(あぁ)