医龍〜カウンセラーの秘密〜

□〜再会〜
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〜明真大学付属病院〜
「♪〜♪♪」

俺の名前は兵藤浩也、この明真大学付属病院で唯一のカウンセラーをやらせてもらっているんだ

「あら…浩也先生」

「うぉ、加藤先生…」

俺の正面からやって来たのは胸部心臓外科医のエースで野心家の加藤晶先生だった

「鼻歌なんて歌って、何かいいことでも?」

「別に…今日は患者さんが午前までだったのでもう帰れるって思ってただけです」

俺は加藤先生が少し苦手だった…カウンセラーの職種を認めてくれてる明真の数少ない先生ではあるんだけど

「プライドが高すぎるんだよな…」

「・・・何?」

「あ、いえ…なんでも」

「そう?よかったらこれからドライブに行くんだけど付き合ってくれない?」チャリ

そう言うと俺に車の鍵を見せて来たんだけど

「・・・・・」

「あら、いやなの?」

「俺は帰れるっていい気分だったのにドライブに付き合ってたら帰るのが遅くなるじゃないですか」

「女性からのデートの誘いを断るなんて、あなた一生独身よ?」

「別にいいですよ〜」

「まったく…分かったわよ、ス○バのコーヒーでどう?」

「・・・後スコーンで手を打ちましょう」

「ったく、しょうがないわね…」

「やった!ラッキー」タッ

俺はさっきよりも上機嫌になって加藤先生の後ろについた

「まったく、あなたと来たら」

「・・・世の中give&takeですよ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜車内〜
「ん〜♪これ美味しい」

「まったく…食べかすとか溢したら承知しないわよ?」

「分かってますよ〜加藤先生の彼氏さんに気づかれたら大変ですもんね」

「ちょっ、ちょっと!!」キキィッ

「うぉ!?危ないな〜」

俺が加藤先生の彼氏さんについて話すと動揺していた

「貴方が変なことを言うからでしょ?」

「変って…事実じゃないですか、俺前に見ましたよ?仲良さそうに手を繋いでBarに入っていく2人を」

そう言うと先生の顔色が少し悪くなっていた

「・・・まさかその相手は」

「先生もやりますよね…北日本大学のエースとまで繋がっていたとは」

「…ねぇ浩也先生」

「分かってますよ、内緒にしてて欲しいんですよね?」

「えぇ…」

「仕方ないですね…変わりに今度僕にもお酒、おごって下さいね?」

俺がそう言って片目を瞑ると

「・・・どうして貴方に良い人がいないのか不思議だわ」

それだけ言うとまた前を向いて車を動かし始めた

(ちなみに何処に向かってるんですか?)

(そう言えば言ってなかったわね…私の野望の為に必要なコマをスカウトしに行くの)

(うわ、その人可哀想…拒否権も与えないつもりでしょ)

(うふふ…)
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