千星物語:俺の物語

□プロローグ:夢か現実か
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〜???〜
「っ、ん…此処は?」

気がつくと俺は知らない場所にいた…普通に寝てたはずなんだけどなぁ

「モーク…」

「あれ?トーファン姉だ、久しぶりだね!」ギュッ

俺の名前を呼んだのは父親が同じの異母姉で仲良しのトーファン・ジャルーンポンだった、確か今は辺境の村でボランティア教師をしてるんだっけ?

「・・・・・」

「姉さん?」

「モーク…お願いがあるの、彼を許して?そして助けてあげて?」

姉さんの視線の先には1人の青年がいた…まるで一匹狼みたいな鋭い目をした青年がね

「彼は?」

「わからないわ、名前も知らないの…でも彼に全て託した」

「託した?それって」

「ふふふっ賢い貴方なら分かってるでしょ?モーク」スッ

姉さんは微笑みながら俺の頬に手を添えた

「っ…お姉、ちゃん」

俺は初めにハグした時から本当は気がついていた…彼女から心音が聞こえない事を、もう2度と会えないって事をね

「彼と一緒にもう1人救って欲しい人も居るんだけど…欲張りかしら?」

「っ、そんな事ないよ…その人は分かってる、プーパーって人でしょ?」

「正解…彼はいつも孤独なの、どうかたすけてあげて?」

そう言うと姉さんは徐々に身体が透け始めた

「俺っ…お姉ちゃんに会えて本当に良かった、先に天国でまっててよ」

「っ…そんなの私もに決まってるじゃないの、本当にありがとうモーク」









〜自室〜
「・・・・・」

次に目が覚めるとベットの上

「夢、か…はぁ〜」ギシッ

俺はテレビの収録の為の準備を始めようとベットから起き上がった、その時

「っ!モーク、今トーファンの叔母さんから連絡があってトー「大丈夫」え?」

「・・・知ってるよ、本人が挨拶に来たんだ」グッ

それだけ言うと俺は目から溢れ出てくる涙をタオルで抑えた…擦ったら腫れちゃうから

「・・・先ずは現地に行かなきゃかな?」ピッ

俺は涙声じゃないのを確認した後マネージャーに電話を掛けた…もしかしたらもう日本には帰らないかもしれないから

(すみません…此処はどこですか?)

(・・・貴方に全てを託すわ)

(っ!?)

(私の大切な弟もね)

(弟さん?)

(・・・さようなら、モーク、隊長)

(っ!?)

(どうしました?プーパー隊長)

(いや…今名前を呼ばれた気がして、気のせいだな)
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