千星物語:俺の物語

□1.タイでの生活
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〜タイ、バンコク〜
「ん〜っ…やっと着いたぞ、何年ぶりだろう?」

俺は東京から飛行機でタイの首都のバンコクにやって来た…もちろん1人でね

「最後に来たのっていつだったっけ?…まぁ取り敢えずはそこら辺のネカフェで情報収集かな?」

姉さんの事故について調べようと俺は直ぐ目に止まったネカフェに入った…運が良ければあの青年の情報も手に入るかもしれないし
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜ネカフェの中〜
「・・・これだな」カタカタッ

事故の記事は直ぐに見つかった…どうやら車の路上レースに巻き込まれたみたいだ

「はぁ…何で道路になんて」カチッ

運転手も狙っての筈は無い、それはわかってるけどお金で解決したから終わり、なんて酷いと思う…まぁ叔母さんは喜んでるかもしれないけど

「チッ…そう言えばあの辺りはカジノがあったな」

俺は興味本位で事件が起こった近くのカジノで何も無かったかを調べる事にした

「っ・・・もしかして」

調べてみると姉さんの事故と同じ日付けの記事が載っていた…

「元陸軍副司令官の息子が搬送…名前はティアン、ねぇ」

ティアン…確証はなかったけど気になった俺はその名前を打ち込んだ、すると

「・・・見つけた」

俺はティアンのブログを見つけた…開いたらスポーツカーに座った写真をみつけたんだけど

パタンッ
「っ…ふぅ」

俺はパソコンを閉じて頼んであったアイスコーヒーを啜った

「ん〜先ずは叔母さんの家に行ってからかな?」

ティアン…彼が姉さんに全てを託された青年だった、状況的に見て心臓移植をしたっぽいな

「さぁ、どうやってお近づきになろうかな?」ガタッ

コーヒーを飲み終えた後荷物を持ってネカフェを後にした、取り敢えずは叔母さんの家に向かおう…状況の整理もしたかったし

ブーッブーッ
(着信、マネージャー)

「・・・やれやれ、本当にしつこいんだから」ゴトッ

俺は電話を掛けてきた人物の名前を確認した後そのスマホをゴミ箱にいれた…新しいやつ買わないとね

(♪〜ん?あれは)

(世界的アーティスト、モーク・イシザキが姿を消す)

(えぇ!?あのモーク様が?)

(嘘でましょ!?凄いショックなんだけど…)

(…まさかタイにまで俺のことが知れ渡るとはね、顔を出してなかったのは不幸中の幸いかな?はぁ…)
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