千星物語:俺の物語
□3.村に馴染もう
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〜村長の家〜
「よし、着いたぞ・・・カマー?いらっしゃいますか?」
俺とティアンはあの後服を着替えてプーパーさんが来るのを待っていた…そして今、ようやく村長のお家にやって来たんだけど
「カマー?…先生とその弟を連れてきました、どこですか?カマー」
「?留守なのかな」
「っ!…モーク」
「ん?…あれって」
俺はティアンに名前を呼ばれたから彼の視線の先を見た…そこには
「誕生、老化、病気、死は自然な事…か」
「「モーク?」」
俺が解読した事に驚いた2人…まぁ俺は姉さんに教えて貰ってたから
「死は自然ねぇ?(姉さんの事故死も自然って事?)」
「おぉ、こんな古い文字を読める若者がまだいるとわな…古いランナー王朝の文字だよ」スッ
「っ、貴方は?」
突然俺の肩を触って来た壮年の男性、恐らく彼が
「あぁ、カマーこんにちわ…今回の先生を連れてきました。」
「(やっぱり村長さんか)・・・」
俺が先に挨拶するもの違うかな…ティアンが喋るまでは黙っておこうと口を閉じる
「カマーこんにちわ。財団から派遣されてきました、ティアンです」
「あぁ、どうも…所でトーファン先生は?」
やっぱりそこか…昨日カオヌンから聞いた通りトーファン姉さんは村のみんなの人気者だった、カマーもその人物がいない事に酷く驚いている
「あ〜…それが彼女も忙しいようで、今回は来られないと」
「ふむ…そうか、村のみんなが寂しがるな」
「っ・・・・・」
「ティアン?」ギュッ
俺は固まったティアンの手を握った…プーパーさんの一瞬慌てた様子やカオヌンが姉さんの話をしてくれた時の喜びよう、なるほどね?…プーパーさん達は村の人に姉さんの死をバラしてないんだ
「「・・・・・」」
「…え〜っと、そうだ!飯を食べていきなさい、お腹すいただろう?」
「いいですね!俺もお腹が空きました」
俺とティアンが黙っていると何か気まずいことを言ったかもと少し焦るカマー、プーパーさんもカマーの意見に同意して俺達を食事場所に案内してくれた
(あ、そう言えばモークも料理が上手だったよね?)
(ん?あぁ…苦手ではないかな)
(カオヌンもご両親もすごく感動してたぞ?)
(いやいや…ただのオムレツだよ?)
(ふむ…うちの妻と料理対決でもするか?)
(辞めときます…俺なんかとても相手になりませんよ)