3代目JSB〜佐藤大樹の弟!?〜
□3.…デビューします
1ページ/24ページ
〜自室〜
「・・・はぁ、いよいよ明日か〜」ギッ
俺は椅子に座って宿題をしていた…でもすぐに手が止まってしまう、だって
「もう直ぐデビュー…まさかいきなりライブ出演なんて」
…6月13日から埼玉で開かれるEXILE TRIBEのライブで俺のお披露目をするらしい…開かれる期間は10日間、その間にファンに認めてもらうのが俺の目標だ
「・・・はぁ〜」
俺がもう何度目になるかわからないため息を吐くと扉が開いた
ガチャッ
「蒼樹〜宿題終わったか?」
「啓ちゃん…」
啓ちゃんはホットケーキを持って部屋に来てくれた
「何だよ、全然終わってないじゃないか」カタッ
「ん〜…ちょっと考え事をね」
「考え事…か、でも終わらさないと13日からのライブに行けないぞ?」
俺がデビューする事は何故かメンバーにも秘密らしい…ヒロさん曰くその方が面白いからだとか
「ライブ…」
「蒼樹も見学には来るんだよな?俺のダンス、よく見てろよ?」
「うん!ずっと啓ちゃんを見てるね?」
「っ!?(恥ずかしい事言いやがって)…しかし、いつになったらデビューするんだろうな?CDの発売も決まったんだろ?」
「うん、今月の25日だからライブが終わってすぐだね」
ピンポーン
「お、誰か来たみたいだな…ちょっと行ってくる」
啓ちゃんはそういうと部屋を出て行った、1人になった俺は宿題をするためまたノートに視線を向けたんだけど
「ちょっと!待ってくださいって!」
「まぁまぁ、息抜きも必要だと思わない?」
「いや、だからってデートの誘いはいきなり過ぎるでしょ!」バタバタッ
啓ちゃんと誰かの言い争う声が聞こえて来た…この声は
ガチャ
「蒼樹〜一緒にデート行こうよ」
やっぱり…扉を開けたのはマキダイさんだった
「いきなりですね…でも宿題が」
「そんなのは後にして休憩がてらに、ね?」パタッ
マキダイさんはそう言うとノートを閉じた
「でもデートってどこに行くんですか?」
「それはついてからのお楽しみだよ」
「…啓ちゃん」
俺はさっきから喋らない啓ちゃんに声を掛けた
「…まぁ折角のマキさんからのお誘いだしな、行ってこいよ」
「わかった…じゃあよろしくお願いします!!」
「やった、じゃあ俺は車で待ってるから」スッ
そう言ってマキダイさんは来た時よりもご機嫌で部屋を出た
(・・・・・)
(啓ちゃん?お土産買ってくるね!)
(あぁ、楽しんで来いよ?)
(は〜い!)