3代目JSB〜佐藤大樹の弟!?〜

□3.…デビューします
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〜自室〜
「・・・はぁ、いよいよ明日か〜」ギッ

俺は椅子に座って宿題をしていた…でもすぐに手が止まってしまう、だって

「もう直ぐデビュー…まさかいきなりライブ出演なんて」

…6月13日から埼玉で開かれるEXILE TRIBEのライブで俺のお披露目をするらしい…開かれる期間は10日間、その間にファンに認めてもらうのが俺の目標だ

「・・・はぁ〜」

俺がもう何度目になるかわからないため息を吐くと扉が開いた

ガチャッ
「蒼樹〜宿題終わったか?」

「啓ちゃん…」

啓ちゃんはホットケーキを持って部屋に来てくれた

「何だよ、全然終わってないじゃないか」カタッ

「ん〜…ちょっと考え事をね」

「考え事…か、でも終わらさないと13日からのライブに行けないぞ?」

俺がデビューする事は何故かメンバーにも秘密らしい…ヒロさん曰くその方が面白いからだとか

「ライブ…」

「蒼樹も見学には来るんだよな?俺のダンス、よく見てろよ?」

「うん!ずっと啓ちゃんを見てるね?」

「っ!?(恥ずかしい事言いやがって)…しかし、いつになったらデビューするんだろうな?CDの発売も決まったんだろ?」

「うん、今月の25日だからライブが終わってすぐだね」

ピンポーン
「お、誰か来たみたいだな…ちょっと行ってくる」

啓ちゃんはそういうと部屋を出て行った、1人になった俺は宿題をするためまたノートに視線を向けたんだけど

「ちょっと!待ってくださいって!」

「まぁまぁ、息抜きも必要だと思わない?」

「いや、だからってデートの誘いはいきなり過ぎるでしょ!」バタバタッ

啓ちゃんと誰かの言い争う声が聞こえて来た…この声は

ガチャ
「蒼樹〜一緒にデート行こうよ」

やっぱり…扉を開けたのはマキダイさんだった

「いきなりですね…でも宿題が」

「そんなのは後にして休憩がてらに、ね?」パタッ

マキダイさんはそう言うとノートを閉じた

「でもデートってどこに行くんですか?」

「それはついてからのお楽しみだよ」

「…啓ちゃん」

俺はさっきから喋らない啓ちゃんに声を掛けた

「…まぁ折角のマキさんからのお誘いだしな、行ってこいよ」

「わかった…じゃあよろしくお願いします!!」

「やった、じゃあ俺は車で待ってるから」スッ

そう言ってマキダイさんは来た時よりもご機嫌で部屋を出た

(・・・・・)

(啓ちゃん?お土産買ってくるね!)

(あぁ、楽しんで来いよ?)

(は〜い!)
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