ストーブリーグ〜力を合わせて

□3話一年前の不正を探して
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〜GMの部屋〜
「ふわぁ〜…眠たい」

「・・・そんなに眠たいのなら家に帰ったらどうですか?今日の仕事は終わったんでしょう?」カタカタッ

今日分の資料を作り終えた俺は時間潰しのためにスンスさんの部屋に遊びにきていた

「ん〜…でも今日はスンスさんの歓迎会だからさ?だから終わるまで待ってるの」コトッ

「あぁ…そう言えば今日でしたね」ズッ

俺はスンスさんの分と合わせて2つのコーヒーが入ったマグカップを机に置いた、今頃セヨンさんとジェヒが何を食べるか決めてる頃だと思う

「ふふっ…そう言えば何を見てるの?」スッ

スンスさんは俺が来た時から真剣にパソコンを見ていた…のぞいた画面には

「・・・これ、去年のドラフト?」

「えぇ…何か違和感があるんですよね」

「違和感、ね…」

「敦也さん?どうかしました?」

「え?何でも無いよ〜」

つい低くなった俺の声にスンスさんが反応してきた…俺は直ぐにいつもの声に直して誤魔化したんだけど

「・・・そうですか」

今回は見逃してくれたのか彼は渋々納得してくれた

「もうこんな時間…俺、着替えてくるね?」

「分かりました…ではまた会場で会いましょう」

俺はスンスさんと別れて更衣室に向かった…あのまま部屋にいたらボロが出そうだったからね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〜通路〜
「♪〜♪♪〜」

俺は鼻歌を唄いながら更衣室に繋がる道を歩いていた、でも

「お?よぉ日本人」

「(ゲッ)・・・お疲れ様です」

前からやってきたのはいつか絡んできたあの2人のコーチだった

「おいおい、今日も練習をサボって何してたんだよ」

「選手としての自覚があんのか?」

「はぁ…お二人も今日はストレスが溜まる日だったみたいですね?」

選手として認めてないくせに…ムカついた俺は2人の質問を無視して挑発した

「な、お前なぁ!!」

「っ、調子乗んなよ!?」グッ

「調子に乗ってんのはアンタらでしょ…一々絡んでくるなよ」

2人は顔を赤くして俺に怒鳴ってくる、もう少しで殴り合いになっちゃうな…そう思っていると

「お前達…何をしてるんだ」

「「「監督…」」」

突然の監督の登場で俺は掴まれていた胸ぐらを離された

(っ、ただの指導ですよ)

(そうですよ、今日も練習に参加しなかったから少し注意を)

(言い訳は聞きたく無い…今日はこの後GMの歓迎会だろ?早く着替えろ)

((・・・はい))

(監督・・・ありがとうございました)

(いや…当然な事をしたまでだよ、大事な仲間なんだからな)

(仲間…ですか)

(さっ早く着替えて会場に行かなくちゃな、一緒に行くか?)

(・・・いえ、俺は不参加なので)

(そう、か…分かった、おつかれ)

(はい、お疲れ様でした…)
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