main〜輝く星〜
□両思い
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あ、沖田さんだ...。
そう、沖田さん。
今私が恋をしている人。
最近はよく四季に来て下さるんだよね。
「いらっしゃいませ!」
沖田「名無しさん、こんばんは」
にこりと笑う彼にどきっとした。
なんだか胸がチクチクとして、思わず胸に手を当てた。
土方「なるほどな...」
沖田「...?」
*
?「お嬢さん可愛いねぇ〜」
「や、止めてください!」
さっきからお酒を飲んだ男が絡んでくる。
ついには私の手を握ってきた。
?「客に逆らうのか〜!?」
困り果てていると沖田さんが男の手を払いのけた。
?「誰だてめぇ!」
沖田「俺は新撰組一番隊隊長沖田総司です。あ、この人は俺のものですから」
え...?
ハッとして彼を見上げるとにこりとしながら男を見据えていた。
?「新撰組の、沖田...!」
男はサーっと青ざめ、逃げ帰った。
ていうか食い逃げ...。
「あ、沖田さんありがとうございました!」
土方「ったく、斬るんじゃないかとヒヤヒヤした」
沖田「だから斬らずに逃げてくれる方法、使ったじゃないですか"この人は俺のものですから"って言って」
その言葉に頬が火照る。